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標準仕様

長期優良住宅(標準仕様)について

長期優良住宅法とは

2009年6月4日に施行されたのが「長期優良住宅の普及の促進に関する法律(通称「長期優良住宅法」)です。2006年に施行された住生活基本法でうたう「住まいの質に着目して、住まいをしっかり維持管理し、質の高い住宅を長く大切に、繰り返し使い続ける時代に」という考え方を具体化した法律です。住宅の耐久性・耐震性・維持管理を重視し、長く安心して住める住宅を普及させることを目的としています。

長期優良住宅の定義

長期優良住宅の定義

長期優良住宅法では耐久性や耐震性に優れ、改修も容易な住宅の実現を目指しています。これに基づき、都道府県の知事等から認定された住宅が(通称「長期優良住宅」です。建設時のみならず、その後の維持管理(点検やメンテナンス)を重視し、修繕計画の作成、柱や梁などの構造躯体といわれる部分では少なくとも10年ごとに点検・補修を実施し、それらを履歴として記録に残すこと(住まいの履歴書等を作成)が「長期優良住宅」の認定基準となっています。住宅供給者は点検時期が来たことを消費者に知らせることが必要です。

税制の優遇

税制の優遇

長期優良住宅は、税制上の優遇措置を受けられます。

住宅ローン減税 住宅ローンを使って長期優良住宅を購入・入居した場合
所得税から年間60万円、10年間で最大600万円(一般住宅は年間50万円、10年間で最大500万円)※2013年12月31日まで
長期優良住宅のみの特例 住宅ローン減税制度を利用せず購入した場合
最大100万円所得税額の控除 ※2011年12月31日まで
住宅取得時の固定資産税 一般住宅より2年間長く1/2減税
登録免許税・不動産取得税 一般住宅に比べ優遇
環境への配慮と意義

環境への配慮と意義

住宅を長期に使用することで、解体や廃棄による廃棄物を抑制できます。建て替え費用の削減や環境負荷の低減にもつながり、より豊かでやさしい暮らしを実現します。長期優良住宅建築等計画を作成・申請・認定後に着工されます。申請費用は別途必要で、プランや条件によっては対応できない場合があります。

長期優良住宅について

長期優良住宅について

住宅を長期にわたり使用することで、住宅の解体や除去から生じる廃棄物の排出を抑制することで環境への負荷を低減し、建て替えにかかる費用の削減で住宅のへの負担を軽減することで、より豊かで、やさしい暮らしへの転換を図ります。
※「 長期優良住宅建築等計画」を作成し、申請後、認定されると着工となります。長期優良住宅の申請では別途申請費用が必要であり、プラン及び諸条件によっては対応出来ない場合があります。また、住宅性能表示制度の耐震等級【等級2】以上の設計が必要です。

  • 維持管理・更新
    維持管理・更新

    住宅性能表示制度の
    維持管理対象【等級3】

    構造躯体に比べ、耐久年数が短い設備の維持管理(清掃・点検・補修)を容易に実施することができます。

  • 劣化対策
    劣化対策

    住宅性能表示制度の
    劣化の軽減【等級3】

    通常の維持管理で100 年程度継続しよう出来る住宅。数世代にわたり、住宅の構造躯体が維持出来ます。

  • 耐震性
    耐震性

    住宅性能表示制度の
    耐震等級【等級2】以上

    建築基準法レベルの1.5 倍(耐震等級3)の地震力でも倒壊・崩壊しません。

  • 次世代省エネルギー基準
    次世代省エネルギー基準

    住宅性能表示制度の
    温熱環境【等級4】

    住宅にかかるエネルギーを抑えるために定められた断熱や気密、冷暖房に関する基準。地球温暖化防止への取り組みのひとつとして、居住時に発生するエネルギー消費量の抑制、CO2 の削減を目指しています。

税制上いろんな優遇措置が受けられます。

木造戸建住宅の長寿命化の取組のイメージ(住宅金融普及協会より)

構造躯体の耐久性

  • 木材の腐朽防止措置

    木材の腐朽防止措置

    数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること
    (措置の例)
    木材が腐らないように措置を講じること

  • 大規模地震後の補修

    大規模地震後の補修

    大規模な地震の後、構造躯体の必要な補修をすることにより使用を継続できる

  • ライフスタイルに応じた間取り変更

    ライフスタイルに応じた間取り変更

    (間取り変更のイメージ)
    居住者のライフスタイルの変化等に応じて間取りの変更が可能な措置が講じれていること

長期に利用される構造躯体において対応しておくべき性能

  • (1)必要な断熱性能等の省エネルギー性能が確保されていること
  • (2)将来のバリアフリー改修に対応できるよう必要なスペースを確保

維持管理・更新・耐震・省エネ

  • 内装・設備の維持管理の容易性

    内装・設備の維持管理の容易性

    躯体に比べて耐用年数が短い内装・設備について、維持管理(清掃・点検・補修・更新)を容易に行うために必要な措置が講じられていること
    (措置の例)

    • 設備配管等の維持管理が容易な、さや管工法の導入
    • 配管点検口の設置など

  • 計画的な維持管理

    計画的な維持管理

    定期的に点検・補修等に関する計画が策定され、点検等の履歴が蓄積されること
    〈記録される情報内容〉

    • 設計図書等
    • 材料、設備
    • 施工者名
    • 点検、補修、リフォームの実施期間・内容等

  • 住環境への配慮

    住環境への配慮

    住環境に関する地方公共団体が行う各種の規制・誘導措置に沿って、良好な住環境が確保されていること。

D.F.G住宅販売(LOHAUS)の標準仕様(注文住宅・自由設計の場合、多種多様に仕様変更可能)[PDF]

※物件により標準仕様が異なるケーズがございますので、詳細は担当までお問合せくださいませ。

D.F.G住宅販売(LOHAUS)の標準仕様(注文住宅・自由設計の場合、多種多様に仕様変更可能)[PDF]

建物完成の流れ

  • 01
    地盤調査
    建物を建築する前に、その土地が建物を建てる上で必要な強度があるかどうか地盤調査をします。調査の結果は地盤調査報告書としてお渡し致します。そして検査機関(ジャパンホームシールド等地盤保証会社)による検査によって必要な強度が確認されれば次の工程へと進みます。
    • 地盤調査
  • 02
    防湿シート施工
    まず、点圧機で地面の形を間取りに合わせて整えます。次に防湿シートを隙間なく敷き詰めます。基礎の下に防湿シートを敷く事によって、地面からの湿気を抑えます。基礎のコンクリートの中性化を防ぎ、また木造建築物にとって湿気は最大の敵で、地面からの湿気が多いと、木材が腐りやすくなったり、カビ・シロアリに食べられやすくなります。建物の耐久性に大きな影響を与えます。また、常時生活する場所に湿気が多いと体の健康にとってもあまり良くありません。
  • 03
    基礎施工
    次に、基礎の施工に入ります。基礎は建物にとってとても重要な役割をもっています。基礎には主に布基礎とベタ基礎があります。以前は比較的地盤が軟弱なところはベタ基礎、比較的強固なところは布基礎という形で使い分けられていましたが、地盤が強固なところでもベタ基礎を使うことによってより強くし、耐震性を向上させています。近年、日本ではベタ基礎が主流になっています。基礎の素材は鉄筋コンクリートです。コンクリートは熱・水にはとても強いですが、張力に弱いです。 その部分を張力が強い鉄筋を入れることによって補っています。施工手順は、まず配筋を組みます。組み終わった時点で検査機関による『配筋検査』 があります。ここでは、鉄筋の太さ、鉄筋同士の継ぎ手の補強具合、立ち上がり部分の寸法等の検査を行います。当社は、鉄筋については全て直径10mm〜13mmのものを使っています。 基礎コンクリートについても構造体検査の時に『密度と強度』を計測する機器(テストハンマー)と『日本材料学会標準式』をもとにして確認します。
    • 出隅部分の配金

      出隅部分の配金

    • スラブ配金

      スラブ配金

  • 04
    土台・床施工
    基礎が完成し、土台を施工します。床下の換気方法として基礎と土台の間に『基礎パッキン』を挟み隙間をつくる事によって、家の周り360度全体から空気が入るようにします。以前の日本の木造建物の床下換気方法は、基礎に長方形の換気口を何箇所か開ける事によって行っていましたが、この方法だと基礎に穴を開ける事によってその部分の鉄筋が切れてしまい基礎自体の強度が弱くなります。

    また、角の部分に湿気が溜まりやすくなったり換気効率もあまり良くありません。近年、基礎パッキン工法が主流となっていますが、今でも基礎に換気口を開ける方法を採っている工務店もあります。基礎・基礎パッキン・土台はアンカーボルト(土台継手)によって直結されます。柱があるところはホールドダウン金物 (柱と土台の金物)によって直結されます。直結する事によって強固な基礎との一体性をだし、耐震性を向上させています。
    • 土台・床施工
    また、土台・柱の立ち上がり部分については防蟻・防腐処理をして保証書を発行します。土台の枠組みが終わると次は、床を貼っていきます。床材の裏面には、ポリエチレンフォーム(ミラフォーム)という断熱材を施工します。断熱材は冬季の床下からの寒気を防いだり、暖房の熱が逃げるのを防ぐ役割や、また夏季には床下からの熱気を防ぎ、冷房の涼気が逃げるのを防ぐ役割を持っています。床材は『24mm厚』の構造用合板です。後の工程ではこの上に12mm厚のフローリングを貼ります。近年、一般的な床材の厚さは18mmが多いようで、工務店によっては10mm厚を使用しているところもあります。床の厚みというのも耐震性・断熱性・床材が薄い事によるきしみ、そり等の上でとても重要な役割を持っています。
    • L型金物(上下方向の力)⇒土台と柱を固定

      L型金物(上下方向の力)
      ⇒土台と柱を固定

    • 1階床下断熱材

      1階床下断熱材

    • 防腐・防腐処理

      防腐・防腐処理

    • 床合板24mm

      床合板24mm

  • 05
    屋根・構造体施工
    土台ができあがれば、次は柱・梁・屋根等の骨組みを造っていきます。柱・梁等の構造材は、間取り図面に合わせて「プレカット」というコンピュータ制御のもと全て機械によって製材されます。プレカットの技術の導入によって良くなった事は、大工さんの腕による建物の良し悪しの差が少なくなった事やコスト面です。以前は、建物を建ててもらう大工さんによって、建物の質も大幅に変わっていましたし、また、コストの面でもいい大工さんに家を建ててもらおうとすると高くついてしまう事がよくありました。
    • 「プレカット」用の機械

      「プレカット」用の機械

    • 加工された製材

      加工された製材

    製材方法の次は材料の質です。木造建築の場合、建物に使われる木材がしっかり乾燥しているか、していないかが重要なポイントになっています。木材は乾燥すると変形する性質を持っています。もし、未乾燥材を使用すると、住みながら乾燥していきます。すると、購入した時はしっかりした家であっても、2・3年住むうちに木材が乾燥してきて、床がゆがんできてしまったり、クロスが破れたり、外壁にひび割れがはいったり、また、ひどい場合ですと建物の主要構造体じたいが変形により弱くなってしまう事もあります。
    そういった事を防ぐために木材は乾燥材を使用します。乾燥材とは、一般的に含水率(木材に対する水分の比率)が20〜25%以下の物をいいます。含水率がこの数値を下回ればそんなに大きな問題はありません。ただ、やはり木造住宅なので外壁のサッシ回りには多少細いクラックがはいる事がありますが、手入によってすぐ直ります。
    当社が使用する乾燥材は中国木材の『ドライビーム』という商品です。この乾燥材は乾燥材のブランド商品というべきもので、含水率を15%前後に維持しています。次に、屋根材ですが、屋根材は一般的に大きく、瓦・スレート・ガルバリウムの3つに分けられます。耐震上は屋根材というのは軽ければ軽い程良いといわれています。頭の部分が重いと揺れる時に揺れが大きくなってしまうからです。当社はこの中でも最も軽いガルバリウムを使用しています。
    また、ガルバリウムは錆びない金属なので瓦・スレートと違い耐久性が半永久的です。スレートの場合は耐久性が約15年ですが、15年後に貼りかえる時には、規模によりますが200万円弱のコストが掛かってしまいます。
    *中国木材株式会社「ドライビーム」(http://www.chugokumokuzai.co.jp/
  • 06
    内装下地・内装施工
    ■内装
    耐力壁を貼り終わった後に、電気配線・ガス配管・水周り配管を完了させ、屋外に面する室内壁に断熱材を隙間なく貼っていきます。断熱材を貼り終わるとその上にプラスターボード(石膏ボード)12mmを貼っていきます。プラスターボードは不燃材で作られており、もしもの火災時に延焼を抑えます。プラスターボードを貼り終えると、パテによって凹凸を無くしクロスを貼っていきます。クロスについても不燃材でできています。床は工程4で貼った床材の上にフローリング12mmを貼ります。また、(ドライミストバス(YAMAHA)・キッチン(タカラスタンダード・MICADO)・洗面器(National・ MICADO・INAX)等)の設備も搬入されます。

    ■外装
    外装については、雨にさらされるため防水処理を施す必要があります。まず、工程6で貼った柱に外側から防水シート(塗りの場合は黒色アスファルトフェルト・パワーボードの場合は専用防水シート)を全体に隙間なく貼って行きます。全てのサッシ・窓周りは他の箇所と違い開口部にあたるので、防水シートの上から防水テープを貼り、二重に防水加工します。 次に、ラスモルタル(外壁塗装下地)の載りを良くする為に、防水シートの上から金網を張って行きます。
    • 内装下地・内装施工
    ここまでの作業が完成した時点で検査機関による 『外装下地検査』 があります。ここでは、防水処理がしっかり出来ているかどうか、換気扇の排気口の防水処理・雨水の水切りに至るまで細かく検査します(※オプション)。ここで合格して、ラスモルタル(外壁塗装下地)を塗って行きます。ラスモルタルが乾くと、次は仕上げである色つきの外壁塗装(セラスカケン・ベルアート:エスケー化研株式会社 http://www.sk-kaken.co.jp/ )で仕上げます。外壁塗装が乾くと、検査機関による 『完了検査』 があり、ここでは、バルコニーの防水処理や屋根裏の換気方法等その他の箇所に関しても最終のチェックを行い、合格して検査済書が発行されます。
  • 07
    完成
    外壁塗装が乾いた後は、外溝工事に移ります。敷地境界部分はブロックを積み、その上にフェンスを立てていきます。ガレージには、コンクリートを打ちます。室内はクロスを貼り終わると専門の業者に室内クリーニングをしてもらい、綺麗にします。最後にフローリングにワックスをかけ完成です。